英語が書ける人は、どのように英文を認知しているのか。視線運動からみえる英文読解時の言語認知プロセスの解明に取り組んでいます。
視線計測装置を使って、第二言語として英語を学ぶ人のライティングの認知プロセスを研究しています。
英語が書ける人は、読める、話せる、しゃべれる、聞けると言われます。私自身が海外での研究生活で苦労した経験から、日本で英語を「書ける」ようになる英語教育に貢献したいと思うようになりました。英語で伝えたいことを正確に文章で発信することのできる人の認知プロセスを科学的に理解できればと考えています。
これまでThink Aloud Method(思考発話法)やアンケートなどの質的研究が主体だった英語教育の研究分野において、視線計測データなどの定量的なデータを使った認知プロセスの解明が進み、それらの情報を元に習熟度別のパターンの自動解析ができれば、将来の英語学習法は大きく変わると思います。日本で英語を学び、「書ける」人を増やしたいです。そして、より多くの人が、日常から仕事まで、英語を自由につかって国際的な活躍をする手助けをしたいです。
もっと多くの実験協力者になってくださる方が必要です。また、一緒に研究に取り組んでくれる院生も募集中です。英文を読み、アイカメラによる視線計測を行います。さらに、研究成果を英語学習や教育アプリなどに役立てられたら嬉しいですし、関連企業の方々とパートナーシップを結べたら研究がもっと進むだろうと考えています。