桂キャンパス内配電ネットワーク
エネルギーマネジメントに関わる実時間デジタルツインの創出を目的として、桂キャンパス内配電ネットワークのストリーミング計測系の構築とその活用を目標とした実証研究を進めます。
本研究におけるデジタルツインとは、ストリーミングデータの逐次処理型学習により現実空間のモデルを逐次獲得しながら、仮想空間において適切な意思決定を行い、現実空間の制御を実行するシステムです。このような実時間デジタルツインは、電気エネルギーの需給制御やモビリティの⾃動運転のように、実世界の変動に実時間で対応するマネジメントシステムの構築に欠かせません。本研究では、実時間デジタルツイン実現の基盤となる、ストリーミング計測系の実証と計測データの逐次処理技術の検証に取り組みます。具体的にはキャンパス内配電ネットワークの複数箇所にμPMUと呼ばれる同期フェーザ計測装置を設置し、配電ネットワークの交流電圧の振幅、位相、および周波数を高解像度で計測します。このデータを活用し、配電ネットワークの動特性予測や故障検知を可能とする技術の開発を進めます。また、データを核としたエネルギー技術の研究開発エコシステムの構築を視野に、計測データの公開を進めます。
データ公開サイト:Kyoto University SynchrophasorData Live Streaming
https://www-lab23.kuee.kyoto-u.ac.jp/mpmu_data/