実験中
SEED
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構築と分解から考える新しい建築の構成単位

場所:

Bクラスター駐車場(南東)

RESEARCHER
実装・実証実験では、実際に桂キャンパスに実験棟の設置を行い、その実用性や課題を検証してる。

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実験棟のイメージ図:小見山研究室(小見山陽介、竹山広志)

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「材料貯蔵庫としての建築」をめぐる研究領域の見取り図:小見山陽介

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どんな実験?

気候変動対策への国際協調から、建築や都市の建設も循環的で持続可能であることが求められています。建築学においてもその土地の資源状況やマテリアル・フローを意識することの重要性が増し、建設時のCO2排出量が少なく地球環境負荷の小さいCLT(Cross Laminated Timber、直交集成板)等の新しい木造建築技術への関心も世界中で高まっています。国によっては途絶えていた木造建築が「再発見」されたかたちですが、木造建築をつくりつづけてきた歴史を持つ日本だからこそ伝統技術と新技術をつなぎ世界に発信できることがあるはずです。特に建築と人の営みを結び付けるものとしての建築構法(建築のつくりかた)のアップデートに小見山講師は取り組んでいます。

本研究では、木のかたまりであるCLTパネルの断熱性や調温調湿性、加工性や形状安定性といった物性を活かして部品点数を減らしつつ、モノの材料寸法や人の生活寸法に基づく汎用性を持たせた、運搬可能なモジュールユニットを開発しています。通常のトラックに積載可能な幅2.25m長さ4.5m(または6m)のユニット4基の組み合わせにより、多様な特徴を持った室内空間が実際に建設/解体可能であることを桂キャンパスで実証実験します。解体後は岡山県に移築され木材加工工場の休憩所として再利用する計画です。

将来的には、循環する材料が一瞬固定されたものとして建築をとらえる「材料貯蔵庫としての建築」という視点から、資源循環を考慮した(解体・分解しやすい)木造建築の新しい構成単位(ユニットまたはコンポーネント)を見出すことで、そのときどきの資源状況に応じて変化できる建築構法の確立を目指して研究を進めています。

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DOCUMENTARY
実装・実証実験
構築と分解から考える新しい建築の構成単位

2022.03.03

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新熊 亮一
芝浦工業大学情報工学科
(元京都大学情報学研究科 准教授)
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